三洋ホームズ最強の家づくり

頑丈な構造躯体で知られる三洋ホームズ
その中でも最強(自称)の耐震性を誇る我が家の建築記録です
オール電化ですが太陽光発電はついていません

ヘーベルで請負契約〜
そしてキャンセル
遊休期間
ミサワの家が気に入る
三洋ホームズで請負契約
各社検討して思ったこと
請負契約してから
建築のようす
その後...
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ヘーベルハウス(1)



最初はヘーベルハウスが高級住宅なんて全く知らなかった。
ヘーベル板にバーナーの火をあてても燃えない、
そんな大昔のCMのイメージぐらいしかなかった。

迎えてくれたのは、少し若そうな営業だ。
が、かなり優秀らしく成約率は6割以上らしい。
儲けてそうで愛車はレクサスだ。

モデルハウス内を見ていると、ヘーベルハウスの頑丈さをアピールしてくる。
ヘーベルの鉄骨サンプルと、積水のものと思われる鉄骨が並べて置かれている。
積水のはCチャンで細くて貧相だ。

営業は「うちは重量鉄骨ですから」と自慢げに説明していたが、
後で提案されたのはハイパーフレーム(軽量鉄骨ブレース)のキュービックだった。
ちなみに重量鉄骨はFLEXという商品で金額も高い。

この営業、土地の仮押さえ等いろんな場面に親身に付き合ってくれた。
さすが優秀なだけあって仕事が早く、相見積もりをとろうにも他社が付いて来れない。

これはあとでわかったことだが、ヘーベルは相見積もりを嫌う傾向にある。
ヘーベルハウスは元々の値段が高い上に、
値引き率が4〜5%と他社に比べて低いので、
値段勝負となると負けてしまうからだ。

それから私の推測だが、客が余裕をもってじっくり家の勉強をはじめると、
スペックに釣り合わないその高すぎる値段に気づいてしまい、
契約をとりづらくなるからだと思われる。
実際、ヘーベルは耐震性や耐久性、断熱性、気密性、保守性等ほとんどの面で、
大手では再安値のトヨタホームに劣っている。

相見積もりを嫌うといえば、こんなことがあった。
契約を迫る営業に他社ももう少し検討したいと言うと

「検討している会社が多すぎです!
 プラン設計にもお金がかかってるんですよ!
 だから他社は検討から外して弊社1社だけで検討すべきです!
 他のお客さんは全て私に一任してくれますよ!」

と言われた。

じゃあ積水ハウス1本に絞ります、と言えればよかったのだが、
この時ヘーベルハウスが一番気に入っていたので言えなかった。
とりあえず2番目に気になっていた三洋ホームズとの2社に絞ることにした。
その日の夜、営業としては言ってはいけないことだったと謝罪に来た。

この営業、ちょっと変なところはあったけど、
仕事は早くて正確だし、なにより家自体を気に入っていたので特に気にしなかった。

話を戻して、当初はビルトインガレージや屋上等いろいろ要望はあったが、
予算の都合上、延べ床35坪程度の屋上付きに落ち着いた。

屋上利用する上で参考のために屋上付きの入居者宅を案内してもらった。
その家は紀ノ川の堤防近くに建っている。
屋上からは紀ノ川とその向こう側の山々が一望でき、夏には花火も見えるらしい。
早速屋上へ案内してもらった。
屋上に出てみると、そこはジャングルだった。
草木がいっぱい生えていて、中には2〜3mのでかい木も生えている。
花壇もあってかなりの量の土が盛られている。
ここまでやってよく天井が抜け落ちないなあ。さすがヘーベルだ。
後で営業から、ここまでやったらダメと言われた。

一通り見終わった後、リビングに通してもらいコーヒーを頂いた。
施主の奥さんはよく喋る人で、
「ローンしんどい」とまで言い出す始末だ。
営業の目は笑ってなかった。

ヤリ過ぎの家だったけどヘーベルハウスの屋上の積載過重はすごいことがわかった。
構造計算書もらえないので数値は知らないけど。

別の日にバス見学ツアーにも参加した。
展示場を出発して、最初に構造現場へ向かい、
次に築30年の入居者宅、そして最後に新築の入居者宅という見学コースだ。

構造現場は屋上付きの家だった。
まず家の外でヘーベル板の耐火性能実験が行われた。
バーナーであぶっても熱くならない、というもの。

確かにヘーベル板は耐火性と遮音性には優れている。
それは他社も認めているところで、
ALCを遮音材として2階床に入れているところが多い。
でもそれだけだ。
ランニングコストはタイルやサイディングより高いし、
強度も弱く、外壁ALCは構造体としての強度には全く寄与していない。

次に構造現場内で基礎コンクリートについての説明があった。
必ず現場監督立会いの下、スランプ試験を行ってから基礎の施工をするとのこと。
基礎の呼び強度についても説明があったが数値は覚えていない。

次に築30年の入居者宅へ向かった。
築30年の家を見学できるのはおそらくヘーベルだけだ。
他社の見学会でも導入すればいいのに、と思う。
30年経ってもドアの歪みや窓のきしみは全くなかった。
鉄骨のたわみが少ないからだろう。

遮音性能を体感するために約20人が2階にあがり、残りの人が1階で耳をすます。
すごく静かだ。20人が一斉に歩いているが音はほとんど聞こえない。

最後に新築の入居者宅へ行った。
高台の分譲地に建っていて大阪湾が一望できる。
今まで見学した家の中では最高の見晴らしだ。

駐車場には施主の車がとまっているが、
妻の車と色も年式も同じなので、妻は勝手に親近感がわいているようだ。
そこら中で走ってる大衆車なのに。

早速家に入ってみた。
2階にLDKのある家だ。
景色がいいからだろう。

階段は2間使ってあがりきるストレート階段なので勾配が緩やかだ。
階段をのぼると10畳のリビングがあって奥にはペニンシュラ型のキッチンがある。
家具もすべて新調したようでお洒落にまとまっていた。
そして何よりリビングダイニングから見る景色は最高だ。
お洒落だけどゆったりと落ち着ける空間に仕上がっていてとても参考になった。

自分の家もとことんこだわっていい家にしたい。
そう考えながら何度も何度も打ち合わせしてプランをつめていく。

ヘーベルハウスの提案力はそこそこ高い。
間取りの発想力は高いし、採光や風通しを立体的に考え、
外観デザインをすごく重視する。

私は当初外観は全く拘らなかった。
でもプランを練っていくうちに外観も気にするようになった。

並行して三洋ホームズからの提案もあったが、
三洋ホームズの追随を許さぬまま、契約することになる。
今思えば、完全に金銭感覚が麻痺していた。
貧乏人には3000万と4000万の違いなんて想像できない。
今の予算から実に1500万円もオーバーしていたのだ。


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